先日、ある企業様の代表挨拶とトップメッセージを執筆させていただきました。
伺ったお話を伝える通常のインタビューと違い、代表者挨拶では経営者の想いを聞き取り、端的かつ情熱を込めて、伝わる文章に起こすことが求められます。
採用者向けのメッセージにしても、どんな会社なのかはもちろん、業界や仕事の魅力を伝えて、興味を持ってもらうことが必要です。
今回お話を伺った企業様は、経営者の方も社風もとても魅力的で、素敵なところがたくさんありました。ですので、形式的な文章をなるべく省き、企業の個性が出るような内容を心がけてまとめさせていただきました。
サイトの訪問者に何を伝えるべきか?
さまざまな企業サイトを見ていくと、もったいないなぁ、と思う企業サイトに行き当たることがあります。代表者挨拶の場合だと、大体こんな感じです。
- 当社は〇〇年から〇〇してきた、〇〇を〇〇する会社です。
- 昨今は〇〇な環境の変化による〇〇への対応が求められ…
- 当社は今後も社会の〇〇に〇〇できるよう〇〇していこうと…
文章としては悪くないです。ただ、文中の〇〇の中身が、どこかで聞いたような当たり障りのないものばかりだと、「具体的に何をする会社かわからない」、「今朝の新聞で読んだような内容」、「結局何をどう解決してくれる会社なのかわからず、興味がわかない」ということになってしまいます。
日本経済を牽引するような大企業なら、それもいいかもしれません。ですが、数ある企業の中から自社を選んでもらおうと思ったら、「自分を出す」ことも必要です。
「自社」を見せることでコミュニケーションを図る
個人的には、会社の規模が小さければ小さいほど、企業の個性を前面に出すべきだと思います。個人のプロフィールを考えてみるとわかりやすいです。
出身はどこで、何が得意で、趣味は何で、将来はこうなりたい。
普通は個人のプロフィールの内容が似たり寄ったりということはないはずです。企業も同じですよね。サイトを訪れた人に知ってもらって、興味のマッチング対象になるためには、自社の姿をわかりやすくイメージしてもらうことが大切なのです。
そう思ってもらえたらしめたもの。個性と熱量が伝わる文章で訪問者の心をつかんだときこそ、他のページを見てもらえたり、問い合わせにつながったりするチャンスが生まれます。
どんな企業にも、他にはない、その企業なりの魅力があります。メッセージの中にそれが見つかれば、きっと訪問者もその会社を好きにならずにいられないと思うのですがいかがでしょうか。
コメント